シューズを買い替え ランニングシューズの劣化について

学んだこと

以下のような方向けの記事です。

  • 定期的にランニングをしてランニングシューズを頻用している
  • ランニングシューズの劣化について知りたい

先日、ランニングシューズを買い替えました。

今回、買い替えたのはこちら。ニューバランスのFuelCell PRISM v2。

FuelCell PRISM v2

その前はこちら。ナイキのペガサス38フライイーズ。

ペガサス38フライイーズ

ここ数年はjog用はNIKEかNBがお気に入りです😊

どちらを選ぶかは買い替えのタイミングでどちらがお財布に優しい値段になっているかで決めています😊

個人的にはクッションは若干ペガサス、フィット感は少しPRISMの方が良いかなといった程度でどちらもjogするには十分なスペックだと思っています😊

今回はランニングシューズの買い替えに関わる使用による劣化について調べてみたことを記事にしました。

走行距離250〜500マイル(400〜800km)で衝撃吸収能が60%未満に?

ランニンングシューズのクッション性に関してはかなり以前から実験されていました。

古くは1985年にCookらが“Shock absorption characteristics of running shoes”というタイトルでAm J Sports Med というジャーナルに掲載されていました。

40年近く前ですね😅

この論文のアブストラクトだけ拝見させていただきました。

色々なモデルのランニングシューズに機械的衝撃を加えて模擬的なランニングに見立てて走行距離を増やしていくと、50マイル(80km)までで衝撃吸収能75%、100〜150マイル(160〜240km)で67%、250〜500マイル(400〜800km)で衝撃吸収能が60%未満となる。

ただし、実際の実験に協力してもらったランナーによって走行テストされたランニングシューズの結果では、走行距離に伴い衝撃吸収能は低下したが500マイル(800km)で70%程度の低下にとどまった。

という結果だったそうです。

あくまでこの結果は現在のシューズと性能が違いすぎるので参考値ですかね😅

機械的な衝撃の方を参考にシューズの劣化を考えるべきなのか?実際のランナーの使用による劣化を参考にシューズの交換を考えて良いのか?も悩ましい内容ですが、全文を読んでいないのでなんとも言えません😅

ただ、ここで言えるのは「40年くらい前のランニングシューズだと800kmくらい使うとクッション性が30%は低下する。ひょっとしたら400〜800kmくらいで半分くらいになりうる。」ということだけです。

現在のランニングシューズにおいてはクッション性も進化しているので、もう少し低下する率がゆっくりで長持ちするのではと思われます。

走行距離200マイル(320km)で反発の低下、体幹・足関節の前傾が弱くなる、つま先を離す際の足底の踏み付けが増加する

もう一つは、新しいランニングシューズと摩耗したランニングシューズによるランニング動作の変化を動作解析した実験です。

こちらは2009年にKong PWらによって、”Running in new and worn shoes: a comparison of three types of cushioning footwear”というタイトルでBr J Sports Medというジャーナルに掲載。

こちらもアブストラクトだけ拝見させていただくと・・・。

  • ランナー24名
  • 同じランニングシューズで200マイル走った前後で動作解析しフォームの違いを分析
  • ランニングシューズはクッション性でエア・ゲル・スプリングの3つのタイプの違いも分析
  • 結果、200マイル走ったランニングシューズでは、立脚時間の増加、体幹・足関節の前傾角度の低下、つま先離地時の足関節底屈の増加が統計学的に有意となった
  • クッションタイプによっての摩耗による統計学的に有意な違いはみられなかった

要するにクッションの材質に関係なく、ランニングシューズを使っていっていくと・・・

立脚時間の増加→反発の低下

体幹・足関節の前傾角度が低下→前傾姿勢を保つのに体幹や足関節の筋力を余計に使う

つま先離地の際に足関節底屈の増加→蹴り出すときにふくらはぎを余計に使う

ということなのかと思われます。

エアとゲルのクッションを使用しているメーカーさんはピンとくるのですが、スプリング材を使用しているメーカーさんについては僕には思いつきませんが、欧米ではあるのか🤔

こちらの論文も現在主流の厚底シューズやカーボンプレート搭載のシューズが出てくる前の論文であるため現在のランニングシューズはもう少し摩耗に対して改善がされていると考えられるので、200マイルという数字よりもう少し良いのかもしれません。

しかしながら、普段の練習ならともかくレース時に使用するシューズで1分1秒単位で自分と勝負する際にはあまり使い込んだレースシューズでは反発が減り、前傾姿勢の保持、蹴り出しに新しいシューズよりも力を使うことは確かそうです。

勝負レースでは少し試し履きした新しいランニングシューズの方が良いのかなと思わせる内容かと思います。

Google検索で出てくるサイト

時は2022年。1985年、2009年のランニングシューズより明らかに性能が向上しています。

「ランニングシューズ、寿命、劣化、買い替え」などでGoogle検察するとたくさんのサイトが出てきます😊

一つ一つのサイトの引用は割愛しますが、壊れたり破れたりといった目立った破損がなければ概ね走行距離500〜700kmあたりを目安としているサイトが多いように散見されます。

先に紹介したCookらの論文だと30〜50%程度クッション性が低下しているあたりになりますが、今だともう少し保たれている状態であると思われます。

最後に

今回はランニングシューズの買い替えに関わってくるであろう、ランニングシューズの劣化について調べたことを記事にしました。

ランニングシューズは現在も進化していますが消耗品であり、使えばクッション性、反発ともに低下してフォームに影響するのは確かです。

今回の論文はかなり前の報告ですし、現状のGoogle検索でもかなり幅がありますが参考にはなるのかなと思います。

でも結局は破損がない場合、使い方含めて自分の感覚や考えが重要なのかなと😅

皆様のランニングシューズの買い替えをする際のちょっとした一考察になれば幸いです。

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