
理解したい
ランナーさん
筋膜ってなに?どんな働きがあるの?

ついて知りたい
ランナーさん
筋膜ってランニングのパフォーマンスに影響するの?
今回はこのようなランナーさん向けの記事です。
先日、出張なし&年休とした日に身体のメンテナンス的なことを久しぶりに入れてきました。
家族を持ってからこのような機会は記憶になく何年ぶりかもわからないほどです😅
どうして今回メンテナンスを入れてみたかというと、ある雑誌を読んで興味を持ったから。
どんな雑誌かというと・・・こちらです。

故障した時やどこかが痛むとき、僕たちは筋肉や骨、靭帯、腱、神経、関節などが傷んでいると考えがち。
筋膜という考えは新鮮でした。
筋膜に関する医学的研究はここ40〜50年の間に飛躍的な進歩を遂げているようです。
ただ、まだわかっていないことも多いようですが・・・😅
でもよくよく考えると、どこかを故障した場合、その構造体を包む筋膜自体もなんらかの異常を生じてもおかしくないわけで。

長年悩まされている右臀部〜ハムの張り感は筋膜の異常も影響しているのでは?🤔
筋膜の異常を解消したら一定の効果があるんじゃないか?🤔
と思い、僕の住んでいる地域で筋膜への徒手療法をしてくれるところを検索し予約を入れてみました。
結果については1回だけでしたが右臀部の張り感の軽減が即時効果として感じられ、もう1〜2回通ってから記事にしたいと思います。
3回くらい通って自分では行き届かないところをやってもらい、後はセルフメンテナンスで自己管理できればと考えています。
今回は、筋膜についての雑誌を読み、実際の筋膜への徒手療法を経験してみたので、筋膜についての基礎的なことを記事にしました。
筋膜(Fascia)とは全ての構造要素を連結させる第2の骨格
2015年の国際筋膜研究学会というところで用語が定義つけされています。
筋膜とは・・・
「皮下で筋や他の内部器官を結びつけ、包み、分けている鞘やシートのような剥離可能な結合組織の集合体」
となっています。
成分は基質、コラーゲン繊維とわずかなエラスチン繊維、水分、細胞で構成されています。

この筋膜、全ての構造物と連結されるため、膜・筋膜だけを残して他の組織を取り除いても人体構造が保持されるとのこと。
いうなればボディスーツ、膜の全身タイツみたいなもの。

このため第2の骨格と呼ばれ、姿勢保持や運動のコントロールに重要な役割を担っています。
正常に働いている各筋膜の層は、結合組織の層によって分離されており、さまざまの方向にスムーズに滑走することが可能です。
要するにこのボディスーツ、いろんな方向に伸縮して動きをスムーズにしてくれる作用があります。
また、この筋膜には感覚の固有受容器がたくさん存在し、痛みの刺激を受け取るセンサーや筋肉が伸ばされるのを感知するセンサーなどが多数存在しています。
つまり「筋膜の異常は痛み」につながるということ。
骨や筋肉、靭帯、腱に痛みの原因に求めることはあっても筋膜とはちょっと考えつきませんでした😅
筋膜の機能異常ってランニングのパフォーマンスに影響する?
結論から言うと、
運動のパフォーマンスに影響する
と考えられています。
本来、筋膜の滑走はいろんな方向にスムーズに動くことが可能です。
これを助けているのが筋膜の各層に存在しているヒアルロン酸。
ヒアルロン酸が滑走をスムーズにするための潤滑油の働きをしているのだそうです。
でも怪我や故障、使いすぎ、悪い姿勢などのいろんな要因が重なると・・・
悪い部位の、
- 筋膜自体の質が低下(コラーゲン繊維のねじれ、筋膜の高密度化、基質のゲル化)
- ヒアルロン酸の滑りが悪くなる(ヒアルロン酸の凝集化)
が生じる。
これが筋膜の滑走を妨げる要因になり、筋出力に影響を与えフォームや運動のパフォーマンスの低下、痛みを引き起こすようになってしまう・・・
ひいては痛い箇所の局所に止まらずに、筋膜の配列に沿って全身に波及してしまう。
例えるなら・・・
機能性タイツのある箇所がよじれていたり、つまっていたりするとそこが原因で「なんか気になる、動きづらい」みたいな・・・😅
と考えると理解しやすいですし納得できます。
まとめ
今回は、筋膜についての基礎的なことを記事にしました。
筋膜は全ての構造要素を連結させる第2の骨格です。
正常に機能していれば滑らかに動いてくれますが、故障などを契機に筋膜に機能異常を生じるとパフォーマンスの低下、痛みを引き起こしてしてしまうことがあります。
ランニングで故障した際、「筋膜も影響あるかも?」と回復のヒントになるランナーさんがいてくれたら幸いです。
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