
心拍数見るともう少し楽に走れてもいいペースなのになんでこんなにキツいの?
この感覚、このペースで入ってここまでしかおせない、もたないのはおかしい・・・
ひょっとして貧血?
今回はこのようなランナーさんのための記事です。
上記のような感覚がMペースランをしている時にあって先日採血をしてみて軽度貧血がわかった僕(前回の記事)。
ランナーさんであれば故障にならんで注意しなければいけないのがスポーツ貧血です💧
幸い今回は比較的軽度の症状および早い段階で捕まえられたので回復には時間はかからなそう。
中学の部活動から中長距離走を楽しんできた僕ですが、過去に中2、高3、大2と各カテゴリーでこのスポーツ貧血を盛大に経験してきたため少し敏感になっています😅
こんな風に過去に何度もスポーツ貧血を経験してきた僕ですが、採血結果を見る際に着目している点が3つあります。
その3つとは・・・
- ヘモグロビン値(血色素量)と材料の鉄(フェリチン)は十分か?
- エネルギー不足・栄養不足になっていないか?
- 赤血球が壊されまくってないか(産生と破壊のバランスがマイナスに傾いてない)?
です。
今回は先週、僕がとった採血結果をネタに着目する3つのチェックポイントについて記事にしました。
採血の結果は以下のような感じでした。

ヘモグロビン(血色素量)と材料の鉄(フェリチン)は十分か?

まず最初に目がいくところはここです。
そう、一般的な貧血の指標であるヘログロビン値。
酸素を細胞に運んで二酸化炭素を受け取って肺に戻してくる運び屋さんである赤血球の主成分。
この数値はパフォーマンスに直結するため、ランナーさんにおいては基準値以内、できれば15前後には入っていてほしい数値です。
今回の僕の数値は12.9(13.6〜18.3)と軽度ですが基準値より低値に外れていました。
毎年行う健康診断の採血の数値では14前後はキープしているので明らかに普段より低い値です。
次に、ヘモグロビンの材料である鉄は十分に蓄えられているかですが、こちらはフェリチンという貯蔵鉄の数値で確認。
今回の結果は33.3(21.0〜282,.0)と基準値下限。
以上から材料である鉄が不足気味なのでHbの数値を上げたくても上げられない状態になっているということがわかります。
エネルギー不足・栄養不足になっていないか?

次にチェックするポイントは栄養面です。
検査項目てしてはTP(総蛋白)とChEという検査項目です。
TPは血液中に含まれるタンパク質の総量を示していて炭水化物などのエネルギーが相対的に不足していると身体を削ってタンパク質をエネルギーとして使用するためこの数値が低下します。
基準値としては6.5〜8.2となっていますがアスリートや運動する人としては7.0以上は確保しておきたい数値です。
今回の僕の結果では6.9と基準値内に収まってはいますが好ましい数値とは言えません。
もう一つ栄養の指標となるChEですが、肝臓で作られる酵素でタンパク質を合成する能力を示しています。つまりこれが低値ということは栄養が不足していてタンパク質を作る能力が低下していることを表します。
僕の数値は170(245〜495)で基準値以下でした。
以上から消費エネルギーに対して摂取エネルギーが不足しておりちょとずつ身体を削りながら血を作る方にまでタンパク、栄養を回せていないということがわかります。
近年ではRED-S(Relative Energy Deficiency in Sports)という概念が知られるようになってきました。
スポーツ活動でたくさん消費するエネルギーに対してそれを支えるために必要なエネルギーを十分摂取することができず、免疫、骨、血液、ホルモンなどに支障をきたす状態。
結果、風邪をひきやすくなったり、疲労骨折、貧血、月経異常、メンタルにも影響を及ぼすので注意が必要です。
赤血球が壊されまくってない?
着目する検査項目はASTとLD。
肝機能の数値として有名なASTとALTですが肝機能に障害がある際に上昇します。
ただ、ASTの方は肝細胞だけでなく筋肉や赤血球にも含まれています。
またLDは筋肉と赤血球に含まれています。
このためALTが正常、ASTが上昇、LDが上昇という検査数値はランナーさんの場合、筋肉もしくは赤血球が通常以上に壊されているという状況証拠になります。
筋肉か赤血球かどちらが壊されているのかをさらに検査するにはCK、ハプトグロビン、亜鉛などを追加で検査すれば良いと思います。
今回の僕の検査結果ですが、AST48(10〜40)、ALT34(5〜45)、LD312(120〜245)。
以上からASTとLDが上昇していて、ALTが基準値の範囲内なので肝臓ではなく筋肉もしくは赤血球の破壊が亢進していることを示しています。
対策は栄養の見直し
まとめると、
トレーニングで赤血球が結構壊されてる
→だけど壊された分の赤血球を作るだけの栄養の摂取が追いついていない
→なんとか摂取した栄養を使って赤血球を作ってきたけどその材料の鉄も底をつきつつある
→結果、Hbが下がって貧血へ
こんな感じでしょうか😅
対策は消費カロリーに見合ったエネルギー摂取と十分なタンパク質を入れてあげること、そして鉄も底をつきつつあるのでサプリメントで鉄の摂取もいつも以上に心がける。
でしょうか。
間食はとらない習慣ですが3食では補えないようなので捕食・間食を取り入れて栄養アップを検討します。
具体的目標値ですが、Hb14台、フェリチン50以上、TP7.2以上、ChE、ASTとLDを基準値内に収める。
これを別大前採血の時になるべく多くクリアしたいと思います😊
最後に
今回は何度もスポーツ貧血を経験したことのある僕が、先週採血した検査結果をネタにスポーツ貧血の検査結果をみる際に着目する3つのチェックポイントについて記事にしました。
ランナーさんにとって貧血は故障と並んでパフォーマンスを落とす原因となるため注意が必要です。
ひょっとして貧血かも?と思った際は血液検査を実施し、上記のような3つのチェックポイントについて着目するとよいと思います😊
スポーツ貧血かも?と思ったランナーさんの参考になれば幸いです。
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